木質バイオマス発電とは
地球環境にやさしい「木質バイオマス発電」
バイオマスは、植物や動物由来の有機性の資源を指し、その中でも「木材に由来する再生可能な資源」のことを木質バイオマスと呼びます。木質バイオマスを燃やし、タービンを回して発電する仕組みを木質バイオマス発電といいます。 木材は、3~4kgで灯油1リットルに匹敵する発熱量を持つ熱エネルギーのかたまりになり、美濃加茂バイオマス発電所の発電電力量は、美濃加茂市の約3分の2の一般家庭の電力量に相当します。
バイオマス燃料で環境問題を解決
私たちの生活で依存してきた、石油や石炭などの化石資源の大量消費・大量廃棄は、地球温暖化の深刻化、廃棄物や有害物質などの増加といった、さまざまな環境問題を引き起こしています。 こうした問題に対処するために、資源の持続的な利用と廃棄物の最小化を目指す「循環型社会」への転換が必要です。 バイオマスを適切に収集し、加工することで、再生可能なエネルギーや生産物を生み出すことができ、この循環型社会において重要な役割を果たします。
間伐未利用材を主燃料にします
森林を伐採したときに発生する未利用間伐材(製材に使えない細い木や枝葉、切り株など未利用のまま林内に残されているもの)を燃料として利用することで、新たな資源の活用が図られ、CO2の抑制、林業の活性、地域雇用を促進し、資源循環型社会の実現に貢献します。
木質バイオマスの特徴・メリット
地球環境にやさしい
木質バイオマスの利用は、燃焼による二酸化炭素の排出と、新たな樹木の成長による二酸化炭素の吸収のバランスを考えると、カーボンニュートラルなエネルギーソースとなりえます。 また、材料の調達のために間伐が促進されることで、森林の整備や保全にもつながります。
資源の有効活用
木質バイオマスは、本来なら廃棄されるはずの木材を有効に活用することで、資源の浪費を減少させ、廃棄物の量を削減することができます。これによって地球温暖化や環境問題への対策が進み、より持続可能な未来を築く一助となるでしょう。
地域林業の活性化
木質バイオマス発電の運営には、木材の調達、伐採、チップ化などの作業から、設備を運営・維持するために、多くの雇用機会が発生します。これによって人口減少を防ぎ、地域活性化につながると期待されています。
エネルギー自給率の向上
木質バイオマスの原料となる樹木は、化石燃料と同様に倉庫などで貯蔵でき、さらには気温の変化や多少の衝撃にも強いため、安定して保存することができます。そのため、自然を利用した再生可能エネルギーはもちろん、資源量に限界がある化石燃料と比較しても、今後の安定した供給が見込め、エネルギー自給率の向上につながります。
木質バイオマスに通じた
SDGs活動
合同会社美濃加茂バイオマス発電所では、木質バイオマス発電を通じて国連サミットで採択されたSDGsの項目番号に沿った活動として、様々な活動を行っております。